【書評】谷川ニコ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」17巻–高校生の心理戦からツイスターゲームになり、最後はシャワー覗きに至るスペクタクル展開(喪168)


  谷川ニコ「私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!」17巻を読んだ。さすがにいい年をしたオッさん(私)が、高校3 年生の学園ものを読むのはちょっと苦しいものがある。特にこのところのリア充路線だと、本当に青春ドラマにされそうで、もう身体中が痒くなりそうだ。

 とはいえそこはギャグマンガであり、うっちー(絵文字)と小見山さんというブレない二大変態キャラのおかげで、何とか変態路線に一本筋を通しているところに救いがある。

 今回は、もこっちの弟をめぐる下級生(朱里)と小見山さんとの抗争エピソード(喪168)が面白い。高校生同士のエゴやいい顔を見せたいという心理戦(下記のコマ)から始まり、そこから事態はさらに発展する。

仲の良い二人の心理戦。毒が厳しい(笑)

 何故か1人でツイスターゲーム→もこっちが盗撮→小宮山さんに通報→雨の中不良の吉田さんのバイクに無理やり同乗して黒木家へ→シャワーを借りた吉田さんの裸を弟が覗く、というなかなかの目まぐるしく、スペクタクルな展開。面白かった。

 

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