【スケジュール管理】私が常に傘を1本置き忘れ続ける理由【スタックメモリ】

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仕事上複数のタスクを処理する必要がある。

あれもやり、これもやり、と”やるべきこと”は、常時生まれ、 そして溜まってくる。

CAEとか業務支援ツールはあるものの、結局処理する主体は人間なので、物忘れを避けることはできな い。

加齢による物忘れは結構自覚しているので、実はこれは今のところ実体験としてあまり不都合は発生していないと思う。

やはり、やるべきことを思いついたら、すぐ記録し、これを常に眺めておける状況にするという原始的な手法で、当面の一定期間は乗り切れると思う。

記録するための具体的なツールとしては、私は携帯メールを良く使う。

タスクというものは、何時どこで思いつく(思い出す)かわからないことので、思いついたら直ちに記録するためにはどうしたらいいかということを追求した結果、直ちにスマホを取り 出して、自分の仕事用メールアドレスへ送信する、という動作(アクション)が一番効率が良いという状態に落ち着いている。

メモ帳とペンは、意外とカバンから取り出し、ペンを探し、などというアクションが必要になる。

また、タスク処理に関しては、スケジューラー(カレンダー形式)に、“時間未定のスケジュール”としてひ たすらタスクを箇条書きするのが良い。

その日に処理したら、その日の業務として時間を記録し、作業終了後にまだ未処理タスクとして残っていれば、翌日のスケジュールへ持ち越す。

未処理タスクは結構精神的に負担だが、勝手に消さないで、ある周期でまとめて棚卸をする。

例えば、1か月間タスクとして残っているものは、もう意味がないか、何か問題があると判断する。

この方法も、原始的ではあるが私にとって効率が良い。

更にスケジュールを関係部署に公開することにより、他人からの依頼への牽制効果もある。

スケジュールとタスク処理の結果を、あとあと見返すと、年間の業務記録にもなる。

いろいろと試した結果として、ここ5年くらいは上記のようなシンプルな方法に落ち着いている。

そして、一番の問題は、やはり自分である。

やはり、加齢による物忘れの影響は大きいのである。

自分の脳みそにあるスタックメモリの領域が1つ(か数個)しかない状態になってしまったと自覚している。

つまり、1つ入れたら1つ忘れるような状態である。

3つ覚えろ、と言われたら、確実に1つだけは記憶する自信があるものの、残りの2つは忘れても仕方ないような状態である。

そもそもタスクなんてのは短期記憶のようなもので、長く頭の中に入れておくべきではない。すぐにオモテ化して処理しなくてはいけない。本来はアタマの中で記憶してはいけないのである、と無意識に思っているのも原因 かもしれない。

先日も、ある人と打ち合わせをして1つのタスク(別の人に質問メールをすること)を宿題として記憶し、自分の机に向かって急いでいた。

その途中で、もうひとつタスク(ある実験部品の価格を調べること)を閃いてしまった。

机に着くまで1分程度、これなら2つ覚えていられると思っていたが、案の定、机についた瞬間に質問メールの件は綺麗さっぱり忘れていた。

何か新しいことを覚えたら、先に入っていた記憶が消える、先入先出(FIFO) によるメモリ運用がなされた模様だ。

メモリ空間が小さすぎる。

忘れまいとして多数のタスクを強く記憶しようとしていると、却って全ての記憶が平均してグレーになっていく。

とにかく、ままならないのである。

こんな昔のワンボードマイコン以下のスタックメモリを持った上で、これからのビジネス世界を生きていかねばならないので、事態は深刻である。

  • 帰宅する前に、本日のタスクを処理したかどうか確認する。
  • 翌日出張の場合には、持っていく資料のプリントアウトや地図などの確認をし、不在の場合の対応なども準備しておく。

これらのことを地道に実行しても、やはり、何かひとつ必ず忘れるのである。

先日もこんなことがあった。汚い話で恐縮だが、がん検診を受けるために事前に検便キットが送られてきた。検診当日までに2回採取しなくてはいけない。これはなかなかのプレッシャーなのである。常に「検便、検便・・・」と意識していた。

そんな日々の中で用事があり、外出するため玄関に向かった。何か忘れている気がする。そこで思い浮かんだのが「検便」であり、そのまま家を出た。しかし、本当に思い出すべきものは「イヤホンを持っていく」ことであった。つまり、「検便」というメモリが「イヤホン」の上にありこれを覆い隠していたのである。そして一つ思い出せば、それで事足れりとする私のプロセッサ。情けない。

そこで、私は貧相なスタックメモリを逆手に取り、逆転の発想?をすることにした。

常に「忘れても影響の少ない」ダミーのタスク を用意し、これをいつも半分本気で敢えて”忘れる”ことにしている。

一つのことは忘れてたけど傘は忘れたものの、残りのことは覚えていて処理済となった。よかった、という訳である。

軽めのタスクを常に犠牲にすることで、その結果として残りのタスクは救われる。

これが、私が常に傘を1本置き忘れ続ける理由でなのである。

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