京急川崎駅の立ち飲み地帯の一角に「晩杯屋」はある。ツマミが100から200円台という価格破壊ぶりで、注目のチェーン店である。
飲み物は口頭注文、つまみは紙に記入して注文するというシステマチックさを導入している。
まずはゴールデンハイボールと冷やしトマト。冷やしトマトが来ても、飲み物が来ない。催促したら完全に忘れられていた模様。でも、厨房の目の前だし、気づかないものか?と不審に。店員間の意思疎通がうまくいっていないのか、少々厨房の雰囲気が悪いようだ。
レバカツ。レバーは得意でないのだが、この平たく伸ばしたレバーは旨い。
続いてホッピー。ホッピー指数は2.5である。
チェーン店だけあるのか、店員の対応がどうしてもマニュアルチックなところがある。入店客に対して、テキパキと詰めてくるのだが、まるでトヨタ生産方式における「工程の間締め」を見ているようである意味立ち飲み屋において生産現場(?)の整流化を励行しているのは良いのだが、要するに「ムダ取り」の手法であって、我々は「ムダ」なのかというへんなん疑問も湧いてくる。
立ち飲み屋の店主のルールで詰められるのは良いのである。例えば平塚駅の「阿久根」のような女将さんに厳しめに指示されるのは良いのだ。立ち飲み屋というコンセプトは、ある意味”店主”がいるのに相応しい。これは暴君でも良いのだ。
しかしホールスタッフによりビジネスライクに効率化が進められるのは、本来の「立ち飲み屋のコンセプト」とは意味を異にする感じがあり、今回は早めの退店となった(ある意味回転率は良く、ビジネスモデルとしては良いのかもしれないけど)。