赤羽は飲み屋の聖地の一つである。労働者の街という雰囲気もまだあり、安くてうまい店がたくさんある。
色々な記事で有名になってしまっているが、おでんの「丸健水産」に行ってみた。数年前に、「まるます家」→「丸健水産」という、朝からベロベロコースを実施して以来の再訪である。
おでんをチョイス。大根、ちくわぶ、こんにゃくと頼んだところで大将から「うちは練り物屋だから練り物も頼んでね」と言われ、生姜天をチョイスである。独特の計数により、4点で520円。
従業員のお姉さんがテーブルに案内してくれる。禁煙、喫煙で別れているのも珍しい。
ワンカップはこれもこの店の名物の「丸眞正宗」(小山酒造)(注1)のワンカップ。300円。熱燗にしてもらう。
これを50mlほど残した後に、おでんのだしスープで割ってもらうのが「だし割り」である。
数年前の時には無料であったが、今回、だし割りは50円になっていた。やはり隠れメニューではなくなってしまったのか。
この味がとんでもなくうまい。旨みとお酒がマッチして、幸福感を感じる至高の下町の味になるのである。
そんな中でも地元の人がやってきて、ショーケース内にいっぱいのおでんだねを選んで買って行く風景がなんとも日常感があって良いのであった。
注1:追記「東京23区内で最古の酒蔵・小山酒造が廃業へ」というニュースが出た。2018年2月28日に廃業するとのこと。名物のワンカップ「丸眞正宗」が並ばなくなるのかと心配したが、
3月1日以降、同社の清酒商品はオーナー家同士が遠縁関係にあたる清酒製造大手の(株)小山本家酒造(TSR企業コード:310007666、法人番号: 5030001002954、さいたま市西区、小山景一社長)が引き継ぐ方向で調整中という。小山本家酒造は「世界鷹」や「くらのすけ」などのブランドで知られる。「丸眞正宗」は製造拠点を移して生産を続けられる見込み(以下略)
引用終わり
とのことでまずは一安心である。